昭和のかるた
2016年 11月 14日
サイズは22cm×10cm。
「小學五年生 新年號附録 明治天皇御製 教育御製かるた」とあります。
こちらは裏表紙。何かの絵巻物でみたような・・・。
本誌にカルタの記事があって、それを補足するものです。カルタそのものは小さなものです。一枚が3.5cm×4.5cmしかありません。こんな小さな札ではうまく遊べないと思いますね。
「お友達とともにやって楽しくお正月をお過ごしなさい。」とは、なんとも上から目線な言いようです。
百人一首のようなもので、下の句を読んで、句の絵札を取る、という感じです。明治天皇は5万とも十万とも和歌をつくったといわれていますから、こんな附録ができるんですね。それにしても、昭和十年といえば、軍部の台頭で戦争ムードを演出したかったのでしょうか。軍関連の歌がかなり入っています。
「荒波を けたててはしる 軍ふね いかなる仇か くだかざるべき」
「時雨ふる 頃ともなりぬ いくさ人 暑さいかにと 思ひやる間に」
戦前の五年生ってどんだけ難しいことを習っていたんだろう、と感じます。
いろんなところで洗脳されてしまうんですね。怖い、怖い。