筑波福来みかんのこと
2010年 01月 26日
先日の「ちい散歩」では、筑波山の「福来みかん」も取材されていましたね。
福来みかんは最近注目されているみかんです。
ジャムができたり、お酒にまで加工されていて、まさに旬を迎えようかというところ。
ちょうど、今度の筑波山梅まつりのときに苗木を販売するようです。
挙句に、地植えの時期もお彼岸のころ、とタイミング的にもいい頃合いです。
「筑波福来みかん保存会」という団体があり、話を聞くことができました。
会長さんは、つくば道中腹にある築150年くらいの古民家にお住まいの
鈴木博夫さん。がまの油保存会にも関わっておられます。

鈴木さんのお宅と会長さん。
3年目くらいの福来みかんの木です。

実がなるのは11月ころなので、今は鳥につつかれた
残骸がぶら下がっているだけ。
こちらは1。5メートルくらいの成木。(後ろに見えるのは会長さんのお宅)

福来みかんは、いわゆる「橘(タチバナ)」と同じものだそうで、
木も、実も、見ただけでは区別がつかないとのこと。
まもなくお雛様。
左近のタチバナ、右近のサクラ。ひな壇には大体飾ってありますね。
古くは、日本書紀や常陸風土記にもこのタチバナが出てくるようです。
沖縄の「シークワーサー」も同じ仲間だそうで、驚きです。
今のタチバナはぜんぜんおいしくなくて、福来みかんは突然変異したものではないか、
とは鈴木会長さんのお話。
たかが「みかん」と侮ってはいけませんぞ。
もしかして、大化けするかも?
我が家の庭にも植えてみようかな?
食べてもおいしいそうですから。
公式ホームページはありません。
Tel・Fax : 029-866-0005に電話をすれば鈴木さん宅につながります。
住 所 : つくば市筑波868です。

麓の暖かい空気の下に中腹の空気がもぐりこむので,筑波山では麓より,中腹が暖かい。だからみかんすらなる。日本のみかんの北限と教わりました。
当時はただのみかんと思っていましたが,温州みかんとは別物だったんですね。
福が来るなんて縁起のいい名前だとはしばらくたって知りました。
ジャム・お酢・お饅頭・大福そして直近はポステンさんのマフィンをいただきました。福来プレミアムもいただきたいのですが,アルコールはだめなもので,昨年お隣のテントでマイスを売りつつ,眺めているだけでした。
マイスに福来みかんのジャムがまた合うんだな。
麓の暖かい空気が押し出されて斜面に沿って中腹に昇っていく、
ということですね?なるほど。よく分かりました。
平沢の山裾を散歩することがあるんですが、途中で突然気温が変わるのが分かるんです。こんな現象も、おっしゃることの結果でしょうか。
福来みかんのジャムがマイスと合う、というのもいいですね。
とにかく、歴史のスパイスもタップリ効いているし、
やり方によっては、ホントに大化けしますよ。
これはみんなで知恵をだして、なんとかモノにしましょうよ。
筑波山、というくくりがあるから、福来みかんも
一緒にやったらいいんです。