明治の常会議定簿
2009年 09月 16日
常会とは、町内会のこと。
常会議定簿です。インクで汚れてしまっています。
明治なのに、インクがあるのか?ということですが、
この中には昭和の記録もつづってあるのです。

大きさは、B5版でしょうか。
いま現在、旧の北条地区(君島、泉、小泉、小沢を除く)の人口は
3400人あまり。世帯数は1200世帯程度です。
その中の一番小さな組織が「常会」です。
八坂神社の祭礼では、「常会」が23あることになっています。
大きくは、内町、仲町、横町、新町の4町内。
その中が細分化されています。それが「常会」です。
内町・・・多気本丁・仲丁・上丁・大尽丁・下丁・裏堀丁・南丁
仲町・・・上丁・中丁・下丁・天王丁・栄丁
横町・・・第一~第四
新町・・・第一~第七
横町と新町が数字なのは、時代が新しいからでしょうか。
明治の頃の人口はどのくらいだったのでしょう。
調べれば判るのでしょうが。
そんな中、今回の書付けは我が仲町中丁のものです。
明治の頃に書かれた内容はとても読めませんが
昭和5年に書かれたガリ版刷りのは何とか読めます。

なぜか、昭和のものが一番前にとじてあります。
左右を見比べれば、お分かりでしょう。筆字は判読不能です。
右に目を転じれば・・・。

丁内経済緊縮実行規定、とあります。
日中戦争の足音が聞こえてくるころなのでしょうか、
婚礼、葬儀に関する節約を定めたもののようです。
内容は次回に・・・。