終戦
2009年 08月 14日
去年は、少年倶楽部の付録をご紹介しました。
標語もいろいろありました。
今年は「紀元2600年」という本をご紹介します。
硬いケースに入ったしっかりした造りです。
昭和16年発行ですから、まさに太平洋戦争突入のころ。
定価「壱円」ですから、結構なお値段です。
皇国史観という、戦意高揚に皇室を利用した思想がそのまま
現れているような本です。
橿原(かしはら)神宮は初代天皇とされる神武天皇を祭った神社。
明治天皇が建立しました。
仁徳天皇がなぜ登場しているのでしょうか。
戦後生まれのワタクシめにはよくわかりません。
仁政を施したと言われているようですが、「徳」のつく諡(おくりな)の天皇は
あまり評判のよくない方の場合が多い、という説もあるようです。
戦前の国民はこれを丸暗記させられたとか。
本文はこんな風です。
ひたすら天皇礼賛です。
ここまで皇室を利用した軍部は、大義名分がなければ国民をまとめ切れなかった、
ということでしょうか。
どうしても、キムなにがしを思い浮かべてしまいます。
こんな時代に生まれなくてよかったと思います。
もちろん、戦前にも良いことはいっぱいあったでしょうけど。